シロアリ駆除作業
生態
シロアリは数万から数百万頭の単位でコロニー(巣)を形成し、女王蟻と王蟻を中心とした高度な社会生活を営んでいます。役割分担に応じたそれぞれの形態があり、 これを階級(カースト)と呼んでおり、以下の階級があります。
▼ 女王蟻、王蟻 … 一つの巣に一頭づつおり、生殖活動に専念します。
▼ 副女王、副王 … 数頭づつおり、女王か王が死んだ時に代わりを勤めます。
▼ ニンフ … 新しい巣を作るために羽蟻となって出ていく前の段階です。
▼ 働き蟻 … 90から95%を占め、卵や幼虫の世話、餌の採取、巣の構築や掃除などあらゆる雑務をこなします。
▼ 兵隊蟻 … 3%ほどいて、外敵と戦ったり偵察や仲間の護衛をします。
幼虫の段階ではすべて同じですが、女王や王の分泌するフェロモンによってどの階級に分化するか決められます。 コロニーがある程度大きくなるとニンフが増え、成長して羽蟻になって一定の条件が整った時に一斉に外に飛び立ちます。 通常シロアリが人の目にふれるのはこの時だけで、シロアリの被害のある家では、浴室や洗面所、玄関などから大量に出てきます。
ヤマトシロアリの場合、関東地方では4月中旬から5月中旬の、雨が降った翌日などの気温が上がり蒸し暑くなった無風の日の午前中に出ます。 飛び出した羽蟻は地面に落ちるとすぐに自ら羽を切り落とします。そして雌が誘引物質を出し、雄が寄ってきたところでつがいになり新しい巣を作ります。
被害
白アリは土の中などに棲み家ともいえるコロニーを作り、そこに数万から数百万のファミリーが暮らしています。白アリは、 そのコロニーと建物の土台や柱などを行き来して、 ご馳走となる木の柔らかい部分を食害していきます。表面を残して食べ進んでいくため、発見されにくいのが被害を大きくする要因のひとつです。白アリの被害を最小限で食い止めるには、早期発見がポイントです。
人間にとって大切な財産である住宅もシロアリには食料でしかありません。又、建物の構造によってシロアリ被害の受け方にも差があります。
(1) 在来工法
布基礎や束柱に蟻道を構築し、土台から壁体内へ、また束柱から大引、根太、床板へと食害範囲を拡げていきます。 ヤマトシロアリの場合でも雨漏り、漏水等水分の補給があれば、2階以上にも到達します。
(2) 2×4工法
布基礎に蟻道を構築し土台から側根太、下枠などに食害範囲を拡げていきます。ランバー材合わせ目に蟻道が造りやすく、被害が水平方向に拡がる特徴があります。
(3) 鉄骨造工法
主要構造材はシロアリの食害は受けませんが、框や幅木、敷居、畳寄せ、床の間等の仕上材や大引、根太、間仕切枠等の下地材が食害を受けやすく、被害が水平方向に拡がる特徴があります。
※ 在来浴室の壁下地材や窓枠、ドア枠、敷居、また玄関の木製ドア枠や上り框、付け幅木等は特に被害を受けやすい箇所になっていますので、注意が必要です。
施行
弊社では施工後5年間の保証を致しております。(全域処理の場合)
木部処理
原則として1階部分に使用されている木材を対象とし、基礎天板より1m以内の部分を処理いたします。
穿孔処理
シロアリの被害がある木材に対して13mm以下のドリルで穿孔し、木材内部に薬剤を注入します。
土壌処理
原則として建物の基礎に囲まれた床下の土壌を対象として処理いたします。
もし、業者選定にお悩みの方は下記事項をご確認ください。
● 2~3社から合い見積もりを取ること
● 駆除の内容や金額について、一般的な言葉で分かりやすく、納得のいく説明をしているか
● 県や都に登録を行う「建築物ねずみ昆虫等防除作業登録」を行っているか
●「厚生労働大臣指定・ねずみ昆虫等防除作業監督者」の資格所有者が在籍しているか
●高所作業車修了証、わな免許の書類を業者が持っているか
料金
薬剤散布